雑事

 空がうっすらと明るくなる時間まで梯子してホテルに戻る。

 酔いから来る頭痛は薬で誤魔化し、アルコール臭は入浴と歯磨き、タブレットで誤魔化して昼前からの仕事に臨む。日中はすこぶる好調で仕事も思った以上にすんなり片付いた、というよりも、現地駐在員の事前の周到な根回し(前交渉)のおかげである。

 取引先の人間からの接待。その後は現地駐在員の方々の労をねぎらう為に場を移しての食事会と酒と豪華な食事が続くのは喜んで良いのか悲しんでいいのか・・・。とりあえず、中華圏で仕事するには、それなりの酒豪で無ければ、まず無理だというネタのような話が真実であるのは間違いない。出された杯を突っ返すことが最大の非礼に当たるのだから、それを逆手にとって只管注ぎ役に徹することが出来たのは役が比較的低いからに相違ない。