サッカー

 随分前の話になりますが、チェルスキーがガエル・カクタ獲得で前所属のランスから訴えられていた問題がようやくFIFA裁定が下りましたよと。

チェルシーに大打撃、2011年まで補強禁止

http://www.fifa.com/aboutfifa/federation/administration/news/newsid=1097777.html#kakuta+drc+decision+reached

 この裁定が妥当か否かはともかく、既にチームの完成度(選手の揃い具合、人数的なバランス、下からの押し上げが見込めるという環境)が高く、あとは指揮官が既存選手に如何に戦術を浸透させていくかという段階になっているチームには、この期間中は選手の極端な入替がされる可能性が無くなった事は、逆に「好影響」を与えるのではないかとも思っている。選手層(質、年齢のピラミッド)において憎いぐらいにバランスが良いし、緊急手段としては出向組(出向組の質も高い)を復帰させれば良いワケである。そして、指揮官がカルレットなので、就任後の初期段階としてはチームへの戦術の浸透を徹底させること、それすなわちチーム力のアップに繋がる。ミラン時代でもそうでしたが、戦術を研究され始めたサイクルの中頃には大舞台での結果を残し拍手喝さいを浴びる、末期には徹底的に研究され尽くし、かつ戦力が乏しく(フロントが現場の望まぬ選手を送り込んだ結果)なってからは低迷(成績不振か成績不満)し辞任という流れになるのでしょうかね?

 チェルスキーだけに言えることではないのですが、プレミアではマンUブンデスではバイエルン、セリエではインテル、リーガではガラクタコとバルサといった主要リーグで抜けたクラブは、一定期間の補強を禁止されようが、チームとしての完成度が上がることに繋がるとすれば決してマイナスにならないだろうとも思ってしまう。