サッカー観戦

 イタリア・ダービーの前に我らがミランサンプドリアとの試合があるらしい・・・。

スタメン編成 4−3−3

GK ヂダ

RB ルカ・アントニーニ

CB アレッサンドロ・ネスタ

CB チアゴ・シウバ

LB ジャンルカ・ザンブロッタ

RCM マッシモ・アンブロジーニ

CM アンドレア・ピルロ

LCM クラレンス・セードルフ閣下

RW アレシャンドレ・パト

ST マルコ・ボッリエッロ

LW ホナウジーニョ

 戦前予想(試合前日の会見でも)では累積披露の見えるザンブロッタ、アンブロさん、閣下辺りと、怪我をおしての出場が続き、コンディションは決して良くないボッリエッロ辺りを休ませるとの話でしたが、まさかの全員スタメン起用。サプライズは左ではなく、右にアントニーニが入っていること(右ならアバーテ使えばと)とピッポが召集外(スタンド観戦)、ベンチにはディ・ジェンナーロが入っていること。

 試合開始早々に左サイドでホナウジーニョが二人を引き付けながらファーに上げたクロスにボッリエッロがピタリと合わせて先制に成功。カメラの視点ではボッリエッロと併走するパト(フリー)は完全にオフサイドだったのでボッリエッロが空振って(スルーでも)いたら危なかった・・・。

 先制はしたものの、現時点で、今日のミランがそれほど良いとは思えない。守備に関しては、中盤でアンブロさんがかなり効いているし、両CBも悪くない。故に真ん中から直線的に攻められる限りは安心してみていられる。攻撃に関しては、今日に限っては右は停滞気味(パトが真ん中に絞りすぎ)で左からの攻め一辺倒な感がある。それでも主導権を握っているのだから、サンプの状態が極端に悪い(前線のカッサーノパッツィーニは消えている、中盤の守備がザルで、最終ラインの右側はほぼフリースペース状態)かと思われる。

 前半21分、閣下が左サイドに展開するホナウジーニョに裁き、ホナウジーニョが中央に走り込んだ閣下の足元にグラウンダーのクロス→閣下流し込むで二点目・・・。ホナウジーニョのパスが良かったかもしれないが、それ以上にサンプの右サイドがザル過ぎる。

 直後の22分、アンブロさんの上げたクロスをボッリエッロがパトに叩き落とす→シュート→弾かれる→パト押し込むで三点目・・・。元々、サンプは失点が多いチームではあるけれど、今日のディフェンスの対応は不味すぎる。抜かれたら、途中で追うことを諦めているようにも見えるし、シュートを撃たれたらそれで終きが止まっている(GKが弾くと想定して動くのが普通)。

 直後にサンプのベンチが動く。機能していない中盤のマンニーニに代えてDFのルッキーニ。サンプのスタメン編成みたら、本職のDFが二人だけ(両方CB)だけのようである。何度もオフトラ狙っているけれど、ラインコントロールが悪く、生じた凸凹を突かれてしまっている。

 前半33分、ホナウジーニョが怪我で交代→アバーテinで編成に大きな変更がある模様・・・。

 後半開始。サンプのラインコントロールの拙さは相変わらず。コントロールが出来ないのなら、ラインを押し上げずに常に低位置で保っていれば良いものを・・・・。現時点で効果的とは言い難い(前でパトと動きが被っている)が、前半途中から入ったアバーテの上下動が激しい。
 
 サンプは中盤での組み立てよりも先ずは前線のカッサーノに預け、溜めを作り、周りの動きを待つといういつもの攻撃のリズムが出てきた。ミランは真ん中から攻撃が展開される限りは安心して見ていられるけれど、サイドに一旦振られると両CBが釣られてサイドに流れてしまうので危なっかしい。中盤は相変わらずアンブロさんが効いている。

 51分、パダリーノ→セミオリinでサンプはサイドから抉れる選手を投入。
 
 ミランの攻撃が前半は左メインだったのに、後半は右メインになっている。アバーテが上がってクロスまで持っていくも合わせられていない。ボッリエッロの運動量がガクっと落ちてきて、下がり目で受けてワンタッチの繋ぎに入れなくなったのが攻撃が鈍って見える原因かもしれない。コンディションの問題もあり、無理に出し続けて長期離脱されるようでは困るので、攻撃の活性化と大事をとって交代カードを一枚切ってもいい。

 67分、ボッリエッロ→フンテラールin

 アバーテがクロスまで持って行けているので上手く合わせることが出来れば二試合連続ゴールも出来そうな気がする。

 75分、アンブロジーニフラミニin

 最近は使われっぱなしで累積疲労も考えての交代だとは思います。若干、攻撃にもプラスに働くかも・・・と期待だけはします。

 交代カードが有効に活きていない模様。中盤から前へボールが運べなくなりました・・・。前線中央のフンテラールにボールが渡ることも少なく、右のアバーテフラミニは守備に追われている。

 88分、前線の中央でフンテラールがパスを受けて、一人かわして右に走り込んだ閣下の足元に絶妙なスルーパスを送るも、閣下のシュートがバーの上へ・・・。こういうプレーをコンスタントに出してくれたら文句のつけようが無い。

 スコアは動かずに試合終了。

 前半に試合が決してしまった感があるし、ミランホナウジーニョが交代してから前でボールを捌ける選手が居なくなり、中盤と前線を何度もボールが行き来するだけで決定的なチャンスはサイドからのクロスによるものと88分に二人のオランダ人が作ったチャンスぐらい。サンプは前半は攻守共にグダグダだったものの、交代カードが活きたのか後半はやや持ち直したがスコアを動かすまでには至らなかった。ミランの交代カードは負傷交代と累積疲労による怪我防止だとは思うが、ボッリエッロは後半の頭から下げても良かったのではないかと思うぐらいに前半と後半で運動量、動きの質共に落ちていたように見えた。