雑事

 休み時間にサカヲタと相変わらず市場の動きの話ばかりしている。

 昼休みの時点で、ヲタ情報によると、我らがミランはウォルフスブルグの大型FWであるジェコとの仮契約に合意したらしい。つい先日にはあっちの首脳が「放出拒否」を断言しオファーを突っぱねたので、この話はこれで終わり・・・と思っていたので確定情報とはいえ無いが意外すぎる。

 だが・・・、帰路にカフェで情報拾ったり、家で漁ったりしている限りは取引のやり口が如何わしい。ジェコ本人とウォルフスブルグの契約はまだまだ複数年残っている、おまけについ先日は契約延長に向けての内々の合意に達したとの報道も出たぐらいである。ご存知のように、契約が十二分に残っている選手を獲得する場合は、選手や代理人に直接コンタクトを取ったり、煽ったり(選手をしてクラブに移籍を認めさせる動きに出させる)するのも日本的な倫理観に基づけば立派な違反行為であるし、それを大々的に行う(ガラクタコの会長選挙のように他所様の選手の獲得を公約に掲げるのは愚行であるし、それに釣られる馬鹿なソシオや煽る連中も愚者としか思えない)のは無神経も通り過ぎている。

 ミラニスタとしては、ジェコが獲得できれば、若干の不安(セリエで通用するか実績が少ないこともあり、昨シーズンの出来は一過性のものでブラフを掴まされるのではないのか?等々)はあれども、他の前線で噂に挙がっていた選手に比べたら、比較的年齢は若く、長身であり、足元のテクもマズマズ、点を取ることも出来るし周りを活かすこと(点を取らせること)も出来る良い選手なので、嬉しくはある。何よりも数年来ずっと求められてきた重爆撃機タイプの前線のコマがようやく加入するのは悪いことではない。

 だが、交渉過程に如何わしさを感じてしまうので素直には喜べていない。ミランの馬鹿ハゲは昨年、一昨年とガラクタコやチェルスキーに執拗なまでに主力選手の放出を迫られ(前者は代理人である選手の父親を買収したりと)、その都度に「彼らの行き過ぎた行為には憤りを感じざるを得ない」という公式声明を出し、UEFAからもそのような声明が出たと記憶する。

 自分達がやられたら嫌なことを他人に対して行って涼しい顔をしていられるのか?と。

 先日の主力放出に伴い、ミランの残存主力選手からも不協和音(移籍希望とも取れる発言)が生じているようだ。馬鹿ハゲが来期はホナウジーニョを中心に据えていくと公言しているが、選手たちにはそれが無謀な賭けだと、もっと言えば「そんな編成では来期は期待できない」とさえ思われてしまっているのかもしれない。今期序盤こそマズマズのパフォを見せたものの、中盤〜後半戦は完全な戦力外になっていた選手(我々外野の人間よりもピッチやベンチの選手の方がそれを分かっているだろう)をチームの核に据えるなんて馬鹿げている。百歩譲ってホナウジーニョが完全復活すれば・・・とも考えるが、バルサやPSGで輝いていた時期を知っていれば分かるが「彼は周りを上手く使える選手ではなく、上手く誰か(バルサでは主にデコ、PSGではジェイ・ジェイ・オコチャ)に使われてなんぼの選手」だと、故にチームの核にはなれないと思っている。加えて、戦術的な面でも奴をスタメン起用すれば中盤の守備負担は増すし、攻撃も良い意味でも悪い意味でも奴が流れを変えてしまう存在になってしまうだろうと。そんな選手を中心に据えると公言されては、他の選手もチームの将来に不安を感じるのは致し方ないだろう。

 話が飛び飛びだが、選手の獲得をするにも行き過ぎた行為だけは止めて頂きたいものである。それが一国を、いや欧州を代表する超名門クラブであるのなら、尚更クラブの名に恥じぬ振る舞いを求めたいものだ。