雑事

 書くネタに困ったのと、そろそろ欧州主要リーグも開幕し始め、軒並み、編成の最終段階に入ったので敢えて書いておく。


セスクが17日にミランとサイン?http://news.livedoor.com/article/detail/4299986/

 あちら特有の飛ばし記事だと思うが・・・。つい先日も変則時間性カップ戦のTIM杯に参戦し、インテル、ユーべ相手に完膚なきまでに(点差以上に格の違いを見せつけられ)叩きのめされ、プレシーズンマッチの連敗街道まっしぐらの我らがミランである。

 あっちでも相当に叩かれてるが、やはりそれは試合結果は勿論だが、内容も全くもって良くないからである。相手がスクデットを争う(とみられる)二強でも、同リーグ中堅以上のクラブなら勝てないまでも相手に脅威を与える機会の一つや二つぐらいは作れてもオカシクナイのですがそれさえも無い。

 理由は監督殿がホナウジーニョピルロの共存共栄に拘りすぎているからと思わざるを得ない。ホナウジーニョがボールチェイスを全くしない、ピルロは守備はするけど決して上手くは無い、おかげで両サイドMFが真ん中で守備に追われ、攻撃時にサイドの押上が期待できない、攻撃といったら時折前線に放たれる一線のパスをFWが追うぐらいと相手にとって全く脅威を与えられていない気がする。

 そんな中での↑の飛ばし記事。実現性は低いとは思うが、現時点での戦いぶりを見る限りは、ピルロ(ホナウジーニョ放出なら両手を挙げて賛成するが)放出し、その売却益をセスク獲得資金に充てるのは悪い話ではない。今のミランにはそれぐらいの劇薬投与も必要かもしれないと思わされるぐらいに今期は酷い・・・。

 プレシーズンの出来が悪いのは昨年、一昨年も同じといわれるかもしれないが、少なくとも、昨年、一昨年は結果は伴わなかったが、「観るべき点」は作り出せていた。ついでに、今期の監督殿は敗戦の後には毎度毎度「結果は出なかったが、チームとしての収穫はあった。」の一点張りである。その「収穫」とやらが何であるのかが全く見えてこないのが大問題である。

 選手個別の収穫でもネスタはやはり体調さえ完全なら「世界最強」のDFだというのは疑わないだけのパフォーマンスは出せている。新規登録のチアゴ・シウバも及第点ぐらいとしかいえない。フロントが急ごしらえで獲得したフンテラールはFWとして「我」を出すことも必要だが、もう少し献身的な動きが欲しい。相方がパトであれ、ピッポであれ、はたまたボッリエッロであれ、周りを活かす動きが出来なければ得点量産も難しいだろうし、チームとしての結果も付いてこない。

 前々からの話だと、フロントはSBの選手を獲得しようとしているようで、それはそれで悪いことだとは思わないし、シーズン長丁場を乗り切るため、来期のCL枠を逃さないためには必要なことなのは否定しない。だが、もっと必要なポジがあるのではないだろうか?

 ついでに先日、カラッチの契約解除とモナコからフラビオ・ローマの獲得が決まったようだ。単純なCPを求めるのなら、最も高給のくせにここ暫くは低調なパフォしか出せていないヂダのクビを切るのがベターだとは思うし、高給ベンチ要員を置いておくぐらいなら、コスト削減のために無償譲渡しても良いのでは?

 前任者の放出に伴うトップ下の後任人事(現地誌や監督候補に挙がっていた連中からはボルドーに出向していたグルキュフを据えるとしていたびにあった)でもそうだが、控えGKなら復帰組のマルコ・ストラーリ(レンタル先ではマズマズのパフォだったようで)もいることだし、その辺の人事は監督と同じブラジル人という同郷意識からだろうか?

 同郷意識も大いに結構だが、それ以前に「プロ」であるということを忘れないで貰いたい。