雑事

 昨日はUEFAスーパーカップをPPVで観ていました。90分以内で決着つかず、延長戦でも決着がつかないのではないかと思えた試合だった。試合後の両陣営の話によると、ピッチコンディションが草サッカー場レベル(ピッチは凸凹、芝は簡単に剥がれる)で奇しくも両チーム共に思い通りの試合運び(バルサは細かいパスで崩すよりも縦ロングが多かったし、シャフタールも閉じた扉をこじ開けるかのようなドリブル突破もイマイチで縦スルー狙いばかり)が出来なかったようである。

 結果的には勝者となったバルサですが、試合の内容、特に攻撃に関しては、あの一点のシーン以外は褒められた点は全く無いぐらいに悪い。数日前のスペイン・スーパーカップでも批判したが、どうにもメッシが「出張り過ぎ」ていて、バイタルエリアでの攻め(展開)が単調すぎる、ボールを受ける動きをするのは良い、ボールを貰ったらシュートに持ち込むのは使命ではなく選択肢の一つであるべきじゃないかというぐらいに「我」の強いプレーが目立ったというか、あの一点への貢献は評価されても、それ以外は無理にシュートに持ち込まなくとも「他の選択(=周りを使う)」を出来ていれば、あれ程までに試合が長引くことも無かったのではなかろうか?

 ゼブラヒモビッチに関しては、インテル時代に比べて、動く範囲が広まったこと、不得手ながらも守備に携わろうと動いていることに関しては評価したいですが、メッシに遠慮しすぎているのか、はたまたメッシがど真ん中に出張りすぎている(真ん中がエトーの頃はあそこまで出張ることはありませんでしたが)せいか活かされていないという印象は変わりません。そのことも相まって現地誌では両チームを通じて最低点評価をつけているのも多かったり・・・。

 シャフタールも攻撃に関しては、ピッチの問題もあり、前線のブラジル軍団にいつものような突破が見られず、パスも不正確(一か八かのスルーが多かった影響)で殆ど良い所はありませんでした。しかし、途中出場のアガホワがかなり無理なスルーパスに追いつき、キーパーと一対一の決定的なシーンを作った辺りは見せ場だったかと。守備に関しては、ファール紛いのプレーが多かったといえばそれまでですが、キシェルの巧さは目立ちましたね。試合後にバルサ入りが決まっているチグリンスキは若干粗さは目立つものの、ゼブラヒモビッチ(連携の上で窮屈なプレーを強いられていた感は否めませんが)に仕事をさせなかったことには一定の評価はされているようです。ただ選手獲得に関して、報道通りの金額(2500万ユーロでしたか?)を支払う価値があるか?と問われれば、現時点ではそこまでの価値を見出せません。