サッカー

 明日はミラノ・ダービーらしい。

 ミランを応援するのは間違いないが、客観的に観たら今回も分が悪いというのは認めざるを得ない。

 ミラン好材料は「好調」であるということだけで、それも超一線級の相手とは相対していない状態(総じて相手の守備がガタガタだった)での好調であって「強さ」を計る材料にするには難しい。

 不安材料はここ何試合かボッリエッロが結果を残してはいるものの、後半の頭ぐらいには息切れ(いっそ一点取ったら残り時間が多い場合はフンテラール、短時間であればピッポと途中交代というのをパターン化させても良いぐらい)していたり、他ポジの選手でも休みなしに出ずっぱりの選手はコンディション面で大いに不安がある。怪我から復帰のガッちゃんは徐々にコンディションを上げているようだが、まだまだ完調には程遠い。

 インテル好材料はやはり選手層。それに尽きる。ANCで主力が何人か抜けていようがそれでも今のセリエではトップ、欧州でも五本の指に入るぐらい(フロントからミハイロビッチが去ってまた前偏重の編成に戻りつつあるのは気がかりだが)に選手層だけは豪華この上ない。

 不安材料は代えの利かないポジがたった一つあり、そのファーストチョイスのスナイデルのコンディションにやや難ありということ、層が厚いだけに選手の組み合わせが非常に悩ましいことだと思う。

 ミランは良い形を作れば勝てると思っているが、逆にいえば、良い形を作れなければ勝ち目は全くないとも思っている。対して、インテルは良い形を作れば勝てるのは勿論だが、試合内容は悪くても勝ててしまうという点にまだまだ2チームのレベルの差を感じてしまう。セリエ開幕当初は選手層的にインテルの対抗馬はユーヴェ以外はあり得ない(ミランは戦力的にはユーヴェにも劣る)と思っていただけにファンとしても勝って欲しいという気持ちはあっても、勝てるという大きな期待はできなかったりする。