サッカー

 今朝のローマとユーべの試合を観ていて色々と残念なことがある。

 ユーべは中盤の真ん中がゴミ箱さんからシソコに変わったことで守備、底での組み立て(サイドへの捌き含む)はかなり良くなったようには観えたが、結局はPA界隈での最後の一手に欠ける、というよりも、最後の最後まで綺麗に一本のパスで決定機を演出しようとするジエゴはユーべには合わないのではないかと思えてきた。混戦状況でのアレックスの難しい角度からのシュートは見事だったのだが、あのような状況になったら最後は「少々の強引さ」で点に繋げるプレイヤーがアレックスとサリハミジッチぐらいしか見当たらない。

 ユーべはいっそフラット4−4−2の中盤の中央はタイプの違うボランチを二枚並べるというかつてのスタイルに戻してはどうなのか?ジエゴが良い選手なのは認めるが、一人の選手のために周りが無理な役割をさせられ、窮屈にプレーしている現状では「宝の持ち腐れ」と言われても仕方がない。ジエゴはユーべでプレーするために自分をチームのスタイルに合わせる必要がありそれが出来なければ、(ゴミ箱さんと一緒に)売り払って「チームのスタイル」に適合する選手を揃える方が良いのではないかとも思えてきた。

 今朝の敗戦を受けて、ユーべの親会社と現フロントとの意見の食い違いがまたも表面化しているようで近日中にも監督解任(もしくは現場の1コーチへの降格=将来の監督復帰への実地研修)→新監督就任という流れになるかもしれない。

 試合の結末としては、終了間際にピサーロのピンポイントパスにリーセが頭で合わせた(リガポ時代ならあれはボレーで枠の隅に決めていただろうが)一点が決勝点になっての2−1でのローマの勝ち。ずっと観ていた人間としては、ユーべの方がボール支配率だったり、PA間際まで運ぶ回数は多かったと思うのだが、ローマの方が決定機の回数(ブッフォンが一発レッドをもらった原因のピンポイントパス等々)は圧倒的に多かった気がする。ラニエリさんもこれぐらいの試合内容をコンスタントにユーベで出せていれば解任されなかっただろうに・・・。