サッカー試合観戦
ミラノ・ダービーを観ている。
前半開始早々にクリアミスしたボールをミリートに掻っ攫われ先制を許す。角度的にはかなり難しいのを一発で決めてしまったミリートを褒めるしかない。前半の中頃には主審の判定に抗議したスナイデルが一発レッドで数的優位に立つがミランは全く点の入る気配がありません。
PAのちょっと手前の辺りでボッリエッロがサムエル、ルシオ、カンビアッソの三人にガッチリと囲まれている状況にてサイド(特に左)からの良いクロスが上がれどもボールに触れることも出来ない。
インテルは本当に10人なのかというぐらいに守りは堅いし、攻撃は速いし、(数的には少ないインテルがこぼれ球を巧く拾って更なる攻撃の一手に繋げている)厚みもある。
前半終了。主審の判定が不可解なのが多い。明らかなハンドを二度も流したし、ラフプレーにも非常に寛容かと思いきや抗議には一発レッドとある意味主審の独壇場。ミランはファヴァッリはそれなりに頑張っているが速攻カウンターには全く追いつけない、ミリートにワンフェイクでシュートを撃たせてしまったりとやはりインテル相手にスタメン起用するのは酷である。両SBに関しては攻撃参加は絶妙のタイミングで上がってくるので申し分ない(中央が潰されているので活きない)し、守備もそれほど悪いとは思わない。
後半開始。相変わらず、数的有利な筈のミランは数的有利を活かせない。中央でボッリエッロが競り勝てない、ボールにワンタッチ(→周りに流す)することすら出来ないのだからサイドがいくら頑張ろうが点には繋がらない。インテルはボールを奪ってからの攻守の切替が速く、数的不利を感じさせない。
前後半通じて、ミランは割と良い位置からのFKはもらっているが、ピルロは壁に当てるかバーの遥か上空に蹴っている。FKの精度はジュニーニョの蹴り方を真似てから極端に悪くなったと思う。
65分にパンデフに直接FKを決められ二点差・・・。前半の中頃に数的有利というハンデをもらっても、有利に働いていない。むしろインテルは本当に一人欠けているのかというぐらいに堅実な守備、堅実で厚みのある攻撃を展開しているのだから不思議である。ついでにいうと新旧ブラジル代表の守護神対決は完全にセザールが圧倒している。ヂダもそれなり(ポカがないという意味で)のパフォーマンスは見せているが、セザールは近距離からのシュートをピタッと止める、PK(ロスタイムにルシオ退場で得た)を止めるで手の付けようがない。
スコアは二点差のまま終了。
ミランは早い時間帯に数的有利を得たが結局最後までそれを活かしきれなかった。いくらサイドから良い形を作ろうが中央が潰されては点には繋がらない。レオは試合の流れが読めない人なのか。交代カードを切るのが後手後手になりすぎている。ローマのラニエリさんは弄りすぎだが、試合を眺めて、選手の調子の良し悪し、時間帯によるパフォーマンスの低下、行き詰っている部分を柔軟に見極めることが全く出来ていない。
「たられば」の話はしたくないが、仮にネスタが出場していてもスコアの差(一点目に関しては巧くカバーに入れば防げたかもと思うが)こそあれ、試合結果が動いたとは到底思えない。インテルが前半の早い段階にミランに数的有利を与えてくれなかったら、もっと厳しい点差がついていたとのは間違いない。それぐらいに両チームの試合運び(采配)に差があった。
MOMを選ぶのは非常に難しいが、最も低調なパフォーマンスに終始したのはピッチ上の選手ではなく、レオナルドなのは間違いないと思います。