雑事

 こっちでプレミアヲタと話していると我慢ならないことがある。奴らはニコ=ニコ・クラニチャル(クロアチア代表)、コバチ=ラドスラフ・コバチ(チェコ代表永久追放)という前提で語っている。前者は某民放の拙い実況には定評のある某K澤氏のせいだ、後者は単に最近はそっちの選手ぐらいしか脚光を浴びる舞台に居ないからだと無理矢理理解させている。

 だが・・・、ニコ=ニコ・コバチ(元クロアチア代表)、コバチロベルト・コバチ(元クロアチア代表)というのが世間一般の常識だろ?と、その道に詳しい友人諸氏も思っているに違いない。

 欧州の方ではシーズンオフ、移籍市場の開幕ということで選手の移籍ニュースが流れている。贔屓にしているクラブでいうとPSGは一人の傲慢な株主のせいで内部崩壊の危機がもたらされ、市場での動きは定まらない。ミランは監督交代は好意的に捉えることが出来るが後任人事と市場での動きは現時点で決して評価されるべき点は皆無に等しい。有望な若手を出向で他クラブに貸し出し、あっちで大活躍→市場を賑わす大物に化ける(大半はそのままサヨウナラ)とかってのはここ数年で何度も見てきただけに、若手を育成目的で外部に出すにも安易に買取オプを付けるものではない。そして、名物オーナーもご多分に漏れず、大不況で保有資産が目減りして懐が厳しい、クラブ経営(クラブを良くする為の投資(投機といった方が妥当か?))も難しいのであれば、いっそどっかの富豪にでも売却してしまってくれと。市場での動きや主力選手の今後の動向に関しての最近のネガティブな発言からはそのように言ってしまいたくもなる。

 スペインはバルサは契約更新と比較的高齢な選手を徐々に若手に入れ替える段階になっていくだろう。ついでに最終ラインの陣容の入れ替え(レンタル出向組の復帰等々)が気がかりなぐらい。ガラクタコは司令塔タイプ、もっと言えば、ワンプレーで試合の流れを変えてしまうタイプの選手は既に自前で用意できているし(ミスドとレッド)、使いようによっては世界最高峰の選手になり得る若手有望株(パレホ)を既に有しているのに他から獲る必要は無いだろと。獲るなら最終ラインに確固たる防壁を築き上げ、前線に一枚は軸になる(今が盛りの選手)選手を入れて戦力補強すると共に若手育成の手本にしろと。バルサのスタイルがスペイン国内でも賞賛されてるワケだが、一つ一つのプレー自体には難しいプレーは要らない、単純明快なプレーの連続、繋がりがあってこその「美しさ」であると。

 昨今のプレミア一極集中は好意的に捉えられる状況ではない。それを止める意味でも「寄せ集めギャラクティコ数年経ったらガラクタコ」で終わらない良いチーム作りをしてもらいたいし、超名門クラブの一つとして、プレミア勢一極集中の流れを止める堤の一角を担ってもらいたいものだ。