雑事

　悪夢のような移籍劇後にちょっと市場の動きを漁ってみる・。

　我らがミランの獲得候補に挙がっている選手を列挙する。

エディン・ジェコ(ウォルフスブルグ)
→今期、ブンデスでフィーバーした長身でありながら、足元のテクニックもマズマズのＦＷ。重爆撃機タイプの前線のコマが欲しいというのは数年来の希望だがブラフ(何分今期のフィーバーまでは並の選手だったわけで一発屋の可能性も否定できない)を掴まされないか不安である。ベターなチョイスはマリオ・ゴメスだったわけですが、お馴染みの同リーグ戦力剥ぎを常套手段とするバイエルン入りが先日決定済み。

ルカ・トーニ(バイエルン)
→イタリア代表の長身ＦＷ。前でボールを受けて周りの味方にに散らすタイプなので、トップ下次第であるも少々運動力不足かなと。加えて、年齢的に若くない。大舞台(大一番)に弱い印象が強い。バイエルンが同リーグの他クラブからオリッチ、ゴメスと獲得した為に心太人事で売られる可能性があるようですけど・・・、正直、魅力を感じない。

トレゼゲ(ユベントス)
→前線に若手有望株(ケイリソン等々)かある程度の結果を計算できる選手(伊版悪童等々)を獲得できたら心太人事で放出されるかもしれないそうだが、実績、実力は折り紙付きなのだが如何せん年齢的にキャリアの終盤に差し掛かっているのがネックだし、現役最後は母国でキャリアを終えると公言していた(獲得後に即移籍希望を掲げて出て行かれたら困るし、劣化して不良債権化されたらもっと困る)と記憶するので、あまり魅力を感じない。

アマウリ(ユベントス)
→飛ばし記事だと思うが、ユベントスでトレゼゲから定位置を奪っただけあって自身の得点能力、周りを活かす能力は申し分ない。年齢的には若く無いが、それ以前に賢明なユーベのフロントがどっかの馬鹿ハゲと違って売りに出すとは思わないｗ

アデバヨール(アーセナル)
→大舞台(大一番)には弱い印象があるが、長身を活かしたダイナミックなプレーと周りの活かし方、さらには前線から積極的に相手にプレッシャーをかけに行く貪欲な姿勢は現代版ＦＷの理想系。今期も主力との契約問題で揉めて幾人か出て行きそうなガナーズなので、契約延長に前向きで前線の主軸の選手なので流石に売らないだろう。

ディディエ・ドログバ(チェルシー)
→今期のアネルカの復調と今夏に新たな前線のコマがプラスされたら放出されるかもしれない・・・ぐらいの選手。当人は前々からイタリアではミランが最も好きだと公言していたが、お隣の某自称一流監督との師弟関係もあり、放出リストに載ったところで掻っ攫われそうな悪寒。現役最後はマルセイユで・・・と公言して憚らないので長居してくれそうにないし、プレースタイル的に年齢による衰えをもろに受けるタイプなので中長期的ヴィジョン(所謂オールラウンダータイプのＦＷで実力は折り紙付きなので短期的な結果を求めるのなら良いかもしれんがフロントもそこまで馬鹿じゃないかと)では魅力を感じません。

エルナネス(サンパウロＦＣ)
→所謂典型的な10番タイプの司令塔。周りの選手の使い方が上手いという印象があるも、カカーのような「個」の力で拮抗した試合の均衡を敗れるタイプ(意外性は無い)ではないのでどうかと。

チアゴ・ネーヴィス(元ハンブルガーＳＶ)
→司令塔タイプだが、ハンブルガー時代はフィジカルが若干不安(簡単に吹っ飛ばされる)であるのに加えて、少々スピードに欠ける印象があった。

レンタル復帰組

マッシモ・オッド(バイエルン)
→プリマ育ちの元イタリア代表で超攻撃的な右サイドバック。ツリー型では攻撃参加が裏目に出て前監督に煙たがられた印象があるが、ラツィオ時代のパフォを出してくれれば、ボネーラ右起用やフェリペよりは戦力になるんじゃなかろうか？ザンブロッタ(左右併用)、ヤンクロフスキー(左)は共に年齢的にフルシーズン起用が難しいのである程度は計算できる手駒は確保しておいて欲しいし、プリマ上がりは大事にしてくれと。

イグナッツィオ・アベテ(トリノ)
→トリノ降格で契約破棄(当初は二年レンタルだったと記憶)で復帰予定。サイドアタッカー、もっと言えば、ウインガーに近いタイプの選手でトリノではチーム事情でサイドバックまでやらされていた記憶。良い選手なのは否定し無いが、ミランでこのタイプの選手(フォッジャの二の舞)は日の目を見ない気がする。

オフに話し合い予定のレンタル選手

アルベルト・パロスキ(パルマ)
→昨シーズン、ファーストタッチで一点取って以来喝采を浴びていた選手。独特のポジショニングとＰＡ内での動きはインザーギが自身の後継者と認めたほど・・・だが、レンタル先のパルマは来期昇格決定で保有権を完全に買取る意向らしいが、何とか踏みとどまって欲しい。

　即戦力になりそうなクラスの選手はほぼ飛ばし記事で、獲ってみないとワカラナイという選手が多い。レンタル組もきちんと使えば十二分な戦力になる選手なのだが、選手の入替が下手なフロントなので総放出とかなりかねない。

　市場が閉まるのはまだまだ先とはいえ、今期は戦力として計算できる選手が早々に移籍成立してしまっている印象があるので、積極的に動いて何とか来期に期待を持てる戦力を与えてもらいたいものだ。