雑事

 欧州では何処も彼処も選手の移籍話が出ていてネタは尽きない。

 そんな中で感動したのがリガポのシャビ・アロンソ(ガラクタコ)とマスチェラーノ(バルサ)の放出拒否と、放出拒否の文言が(意訳すると)なかなか男気が感じられてヨロシイ。

「我々は選手を単なる金銭目的で放出することはしない。プロジェクトに必要な選手はたとえ幾ら積まれようが放出する意思は無い。我々の選手にオファーをかけてきたクラブもビッククラブだが、我々もそれに肩を並べるか、それ以上のビッククラブであることを忘れないで欲しい。繰り返すが我々は彼らの下僕ではない。」

 どっかのクラブのハゲ共にも聴かせてやりたいぐらいである。客観的なクラブの経営(収支や抱える負債等々)はリガポはミラン以上に苦しい筈であるが、クラブのフロントのプライドはリガポ>>>>>超えられない壁>>>>>ミランといっても差支えがないだろう。リガポは前偏重で後ろは期待の超有望株を買い漁るだけ漁ってポイしてしまう率が高いので好きにはなれないが今回の件に関しては感動したし、やはり超一流のクラブたる所以を知らしめた気がする。

 話が変わって、我らがミラン・・・・。相変わらずのフロントの迷走ぶりです。ドイツはウォルフスブルグからはジェコ放出拒否の文言が叩きつけられ、南米スカウトはウラカンの若手を獲得に動いているが即戦力としてではなく、あくまでも育成目的(獲得後に即レンタル出向)とのことで今まで育成目的で出向させた選手でクラブの強化に直接的に貢献した選手が少ない現状では期待できない。イタリア国内ではヴィオラとの年俸交渉が暗礁に乗り上げつつあり、かつヴィオラがクラブのスリム化(年俸は安く、質は落とさずにとのこと)の為にスペインの超有望株バジャドリーの正守護神アセンホ獲得交渉に一定の好感を得たのがきっかけかフレイをとうとう移籍リストに載せる可能性もあるようだ。それに乗じてバイエルン(期待のレンシングさんはポイですか?)とミラン(折角戻ってきてくれたアッビアーティさんを使う意思は無いんですか?)が動き出しそうとのこと。どっちも今のGKは決して質が悪いワケではないんで(レンシングは安定感に欠けるシーンが目立つが時折カーンやレーマン以上の才能の片鱗を垣間見ることが出来る選手だとバイエルンご意見番曰く)、使うお金があるのならもっと必要な部分に使ってくれと思うのはファンの願いだと思われる。

 最近はクラブの上層部と現場、そして、ファン、更にはフロント内でさえ市場の動きに疑問符を唱える異見が目立つような気がする。一例を挙げれば、ミランのハゲは「皆が望んだからジーニョを獲った。これで私が吝嗇家だの、運営にネガティブな存在だのと叩かれるのはお門違いだ。」と話していたが、当の現場は獲得直後さえ起用していたものの、徐々に使われなくなり失格の烙印(ホナウジーニョの実力は認めるも、ミランには絶対にフィットしない選手だと)を押されたのは事実。ついでに冬に個人的な趣向で大枚(レンタルだが高額なサラリーは全額負担)叩いて復帰させた「ウクライナの壁」は役立たずで、現地でも、そして、極東の島国のファンにさえ失笑を買う始末と。どっかの誰かが言っていたが、「明らかな成金趣味(スター選手)や個人的な趣味で市場で動く無能なフロントよりも、素人でもしっかりと客観分析できている人間の方が良い意見を持っているし獲得候補を列挙させると理(素人では無いがちょっと前のインテルのフロントのミハイロビッチは派手な選手を好む上層部や現場の穴埋めをするかのように、現実的でコンスタントに良い仕事をする玄人好みの選手を獲得していた)に適っていたりするものである」と。