雑事

 溜まった情報をまとめて吸収していたら、こんな記事が出てきた・・・。

ベルルスコーニミランインテルを上回る」
 
http://news.livedoor.com/article/detail/4237724/

 何シーズンもチームの戦いぶりを観てきて、ここ数シーズンの低迷の主因(例のスキャンダルも一因ではあるが主因とは思えない)をフロントの怠惰と無能さと現場との意思疎通の欠陥(現場の意見とフロントの方針の食い違い)という点に置いている人間としては、何処からそんな自信が出てくるのか分からない。

 確かに、名手=テクニックに秀でた選手だけは多い。期待の若手(最近、復帰させたディ・ジェンナーロやアバーテも含めて)も居るのは否定しない。ただし、シーズンを戦うチームを組む上では戦力が絶対的に足りない。あまり数値化するのは好ましく無いが、昨シーズンを100とすれば、現時点では及第点の60点にも満たないだろう。

 選手を放出するのは致し方ないが、放出するなら最高額で売り、きっちりとそれに見合った穴埋めを施すのがフロントのファンへの償いであろう。そういう観点では、選手補強も既にピークを過ぎた選手や現時点がピーク(売り手側としては売り時)の選手を獲得し、数年後には不良債権と化してチームの重荷とするのも馬鹿げた話である。賢い方法としては今後にピークを迎えるであろう年齢の選手を獲得し、在籍中に選手としての絶頂期を迎え、落ち目に近づいたと思った矢先に、さっさとスペインやイングランドの金満クラブに売り払っていくというのが賢い(そういう理由で以前に「ウクライナの壁」をロンドンの青い所に高額で売り払った時は金額に物足りなさ(ついでに後釜の起用法)を感じたが放出自体は否定する気は無い)とも思っている。

 最良の解決策としては、UEFA辺りがクラブの年間補強予算に上限を設ける(昇格組とかは例外で良い)、選手の年俸上限にも制限を設けるぐらいはしてもらわないと、出来レースを楽しめる御目出度い人種は良いかもしれないが、毎週毎週拮抗した好ゲームを楽しみたい人にはヨロシクナイ風潮である。

 欧州の経済評論家の言葉を借りると

「今回のビッグバン(ペレスの動き)によって、スペイン国内だけでも銀行の貸し渋り(一般へ貸し出すべき金をたかだか一企業=一クラブに貸し出してしまったこと)により何千何万という失職経済的破綻者が生まれたことか?」