雑事

 セリエの開幕戦はPPVで観ました。PPVは海外のアナログ画質らしいので期待していませんでしたが、日頃デジタル画質に見慣れて、それを基準に見てしまうと、単品価格の高さと相まって非常に不満が残る。

 我らがミランの開幕戦。スタメンはほぼ事前(相違点はボッリエッロが入っていた点)の予想スタメン通りでしたが、フォメは事前予想とも異なり、更には試合開始時のテロップとも異なり、実質は4-3-3のような形でした。

 先制後、すぐに追いつかれた時には、昨シーズンに同じく、良くて引き分けかなぁぐらいに観てましたが、何とか勝てて良かったかなと。

 良い点を挙げれば、攻撃陣ではホナウジーニョが不得手とはいえ、そこそこボールチェイスしていたこと、守備陣ではネスタがコンディション的にはまだ万全ではないとはいえ、対人の強さ、カバーリングの巧さは相変わらずで比較的安心してみていられたという点ですね。この日が公式戦デビューとなったチアゴ・シウバは相方がネスタということもあるのかもしれませんが、若干の粗さは目立つものの、デビュー戦としては及第点以上かと思います。相方がカラーゼ、ボネーラ、オニュウ、ファヴァッリ辺りだとどうなるものかという不安はあります。

 悪い点を挙げれば、攻撃陣ではホナウジーニョが左から真ん中に入りたがるので真ん中のボッリエッロが必然的に左に流れ、不得手なサイドでのプレーが多くなり、時間を稼がれ、結果的にパスの出し所も消され、ボールロストの機会が多く、窮屈そうに見えてしまったこと。守備陣では、どうもガッちゃんのコンディションが悪いのか、単に先日だけのことなのか、動きが悪い気がしました。相変わらず、意欲的にボールチェイスしてくれますが、精彩を欠いたプレー(ボール奪取後のパス出し、繋ぎに入る時のパス)が目立ったのが不安ですね。

 結果的に試合には勝てたものの、悪い点を挙げれば枚挙に暇が無いという方もいらっしゃるぐらいですし、時折、シエナには決定的なチャンスを作られてしまってました(PA界隈でマッカローネに独力突破されたり等々)ので、改善点は多いかと思います。試合後に馬鹿ハゲが早くもホナウジーニョに契約更新のオファーを出せとフロント上層部に厳命したとか早まった動き(昨シーズンもモチベーションに溢れた移籍当初こそ結果を出せていたものの、数試合後には起用する価値も無い選手になってましたので)もみられますし、試合に勝ってしまったことで、あの馬鹿ハゲは相当気を良くしているらしく、補強終了(正確には「選手放出はあっても獲得はしない」と)を再度明言していたりと不安材料が増えてきましたね。

 ガッちゃんの出来が悪かったので、復帰組でプレシーズンでも出場機会の多かったアバーテ辺りに出場機会があるのかなと思いましたが、それも無くまずは手堅く一勝して自身への批判(采配への不安)をフロント(現場が望む補強をする気が無い)に向けたかったのかもしれません。

 次節はダービーで、相手となるお隣さんは昇格組相手の開幕戦ドロースタートとなったようですが、戦力的には相手の方が数段上なのは紛れも無い事実かとも思いますので、せめて良い勝負にはして欲しいものです。