雑事

 ちょっと遅れてSpanish Supercup 2009のセカンドレグを某BARで観てきましたよ。

 結果はバルサの大勝。点差以上に仕上がりの違いが見えてしまった辺りにビルバオの今期(今まで降格していない超名門)に不安感を抱いてしまう。

 バルサの新加入のゼブラヒモビッチは得点こそ奪えなかったものの、前で楔になったり、引いて受けて両Wの上がりを待ったり、フリーで受けられるスペースを作ったり、巧くは無いものの守備にも参加していたので、移籍後間もない(怪我の影響もあり)試合だったことを考えれば、及第点以上ではないかと。もう一人の新加入のマクスウェルはタイプ的にバルサにフィットするとは思っていたのですが、こちらもマズマズといったところじゃないかと。同ポジのアビダルも良い選手だが、どちらかというと守備に長けたイメージが強いので、違ったタイプの選手を獲得できたのは大きいのではないだろうか?同時に今尚バルサの左サイドバック=ジオの強烈なイメージが残る人間には似たようなタイプの選手が入ってくれるのは嬉しかったりする。従来は右後方からの攻撃が多かったが、左後方からの攻撃も増えるのかなと。

 良い点は置いておいて、悪い点を挙げておく

 結果オーライと言えばそれまでですが、どうにもメッシが何でもかんでも「俺が俺が」と前でボールに絡みたがり、シュートを撃ちたがるのはチーム自体が一転して悪い流れになった時に批判の的になりかねないし、せっかく味方が素晴らしい位置に走り込んできてくれている(二列目の飛び出しは素晴らしい)のでそれを使わないのは勿体無い。

 対するビルバオの悪い点を挙げる

 まずは中盤と後方の連携がチグハグ、ボールを捌こうにも出し手が出そうと思った瞬間に意中のポジに選手がおらず、パスコースを探しなおして出しているんじゃないかとも思えるぐらいにボールと選手の連動性が悪かった。そして、監督の選手起用法にも少々不満が残る。バルサの最終ラインに昨シーズンよりピケが加わったとはいえ、元々が長身FWへの対応は不得手なチーム、それを相手にジョレンテを起用しないのは勿体無い。ソシエダ出身のデ・セリオも良い選手なのは認めるが、相手が相手だけにウィークポイントを突くというのは常套手段ではなかろうか?

 バスク出身の選手で固めるビルバオには関係ない話だが、バルサは中盤の守備的なポジはセルヒ以外はANC期間中は戦線離脱します。ついでに右サイドバックの控えもプロ契約で本職の人間は居ない筈です。先日の結果やプレマの好結果だけで戦力判断すると、現状戦力のまま新シーズンへ突入すると、怪我での離脱者が増えてくる辺り、アフリカンが総離脱する期間が重なることもあり、失速することは間違いない。故に選手獲得を怠ればどうなることか目に見えている。